2017年5月11日 木曜日
20日目 モンゴル ウランバートル

目覚まし何回も止めながら9時くらいまで寝てた。
起きてからもダラダラネットして、いつの間にか新しく入って来てたアメリカ人と少しお話し。
ほとんど聞き取れない。
宿にいるみんなは英語ペラペラで、話せないのは俺だけ。
あぁくそ。
腹減ったから飯食いに行った。
この旅始まって以来の日本食。
今の所日本食が恋しいって事はないんだけど、値段も他とたいして変わらなかったし入った。
生姜焼きを頼んでビーフかポークか聞かれたからビーフにしてみた。
生姜焼きにビーフなんかあったっけ?
食べてみると生姜焼きと言うよりは牛丼だった。そりゃそうだよな、ビーフだもん。
飯食って、宿に戻りまたダラダラ。
レンタル自転車のスタッフメール返してこないし。これじゃ準備も出来ないよ。
昨日、今日とスゲー寒くて、自転車で1週間もキャンプする気が無くなってきてやっぱり断った。
でもテレルジはバイクで2、3日行きたいなぁと思って探しに出かけた。
全然見つからなくて、結局日本語が喋れる人のいるところに行ってみたが10日からしかレンタルはしてないと。
コロコロ変わるな。
新しく教えて貰ったバイク屋に行ってみたけどレンタルはしてないと。
何件か回ったが、まず英語が全然伝わらない。困りはててると、ブラックマーケットの方にあると言う人がいた。
結構遠いけど他にあてもないので行くしかない。
ブラックマーケットに着いて、とりあえずサングラス買った。何で?
教えて貰った場所はこことは少し違うのでもっと奥の方に行ってみる。
すると何件かバイク屋があったがやっぱり英語が伝わらない。
俺も英語は出来ないけど、レンタルとかの簡単な英語も全然通じない。
聞いたらやっぱり中国人だった。
一言も英語わかんないでどうやって外国で商売してんだろ?
もう諦めて宿に帰ろう。
近くまで帰って飯食おうと店を探してたらツーリストインフォメーションを見つけた。
最後に聞いて見るか、と中に入る。
すると俺の名前を知ってて、昨日分かんなかったゲストハウスの主人みたいだった。
英語もペラペラで全然聞き取れないなかったけどそんな感じっぽい。
翻訳機能使ったりしながらアルコール燃料も買ってくれた。
このおじさんと話してたら、レンタルバイク屋を知ってるけど、オープンしてるかどうか分からないと。
色々やりとりしてたけど、レンタルバイク屋探しを手伝う代わりに、俺のゲストハウスの人を彼のツアーに呼んでくれと言ってるみたいだ。
結局カモにされてんのかよ、とこの時点でかなり疲れて、イライラしていた。
でも本当にバイク屋が開いてるか分からないみたいで、助け合う精神で行こうと言ってるっぽい。
もうレンタルバイク探しにかない疲れ果てていて、「バイクのレンタルは諦めてあなたのツアーに参加するよ」と言うと、おじさんは何でだよ?と言った。
俺がツアーに参加すればおじさんは儲かるはずなのに、バイク屋が開いてるかは分からないけど、トライしてみろと。
ヒップホップが好きな親父で、「ニューヨークスタイルで行こうぜ」と。
チャレンジしないで諦めるなんてニューヨークじゃ出て行けと言われる。
とにかくトライしろと言われた。
ハッとした。
何で俺は旅に出たんだ。やりたい事はやりたいし、いろんな事にチャレンジしたかったんだよ。
よし、明日バイク屋に直接行ってみよう。
ダメならツアーに参加すればいい。気づかせてくれてありがとう。
くそみたいな旅にするとこだった。
いろんな事犠牲にして旅にでたはずなのに。
ビールを2本買って、宿に戻る。
いつも節約して1本でガマンしてるけど、今日は2本飲んでもいいんだ。
宿には新しくポルトガル人とアルゼンチン人がいて、スペイン語が聞こえる。
ここは外国なんだ。
英語を勉強しよう。スペイン語を勉強しよう。
今日は昨日より気分がいい。
それはさっきのおじさんが大事なことに気づかせてくれたから。
だから、英語わからなくても今日は積極的にこの宿にいるポルトガル人やアルゼンチン人アメリカ人のみんなとも交流した。
彼らの優しさに甘えてばかりいないで英語を勉強しよう。
自分から積極的に絡んで行こう。
結局3本目のビールを買ってきた。
今日は別にいいんだ。ガマンばかりしてられるか。
沢山の物を犠牲にしてまで旅する人生を選んだんだ。
この気持ちや犠牲にした物を無駄にはしない。


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